小学校では必ず作文を書く授業があります。最も一般的な原稿用紙(作文用紙)は1行が20文字で、それが20行ある400字詰のものです。このタイプの原稿用紙は中央である10行目と11行目の間に縦長の空白の欄があります。

原稿用紙の中央余白

この空白(スペース)には括弧のような装飾が施されており、その形が魚の尻尾に似ていることから、この中央部分を「魚尾(ぎょび)」といいます。これは日本の古い書物を作る際に用いられていた、折り目の目印の名残なのです。本来はこの魚尾を目印にして、原稿用紙を半分に折って綴じ、書物にしていたのです。

原稿用紙の種類によっては魚尾が上下に分かれているものもあり、上部分を「上魚尾」、下部分を「下魚尾」といいます。

また、この魚尾に作品のタイトルや著者名を書くこともあったようです。