新入生の入学式、新入社員の入社式などなど、日本では新年度のスタートは4月です。桜咲く季節に入学式というのは、とても心躍るものですが、なぜ暦に合わせて1月を新年度としないのでしょうか?

会計年度の影響

1886年に施行された財政法により国に「会計年度」が設けられました。当初は10月〜9月が会計年度でしたが、幾度も変更が加わり現在の4月〜3月に落ち着きました。変更の理由は定かではありませんが、税金の支払い時期に合わせたという説もあります。後に施行された学校法もこれにならい、4月を新学期のスタートとしたのです。企業では自由に会計年度の期間を定めることができますが、上場企業の7割程度が4月を区切りにしています。

田中角栄元首相は、長らく4月スタートであった会計年度を1月スタートに変更できないものかと意見を述べましたが、多くの法律もそれに合わせて変更しなければならず、非常に困難であることから断念されました。