人差し指と親指で鉛筆の端を持ち、上下に揺らし続けることで鉛筆が曲がって見えるという、誰しもが一度はやったことがあるであろう遊びがあります。この現象には正式名称があるのです。

ラバー・ペンシル・イリュージョン

鉛筆以外、例えばお手持ちのスマートフォンなどでも揺らすと曲がって見えます。残念ながら誰が名付けたのかは分かりませんが、この現象の正式名称は「ラバー・ペンシル・イリュージョン」といいます。

こういった現象は「錯視」と呼ばれるもので、目で起こる錯覚のことを指します。目は脳と密接な関係にあることから、脳の錯覚とも呼ばれます。例えば「どちらの線が長いでしょう?」や「色が変化していきます」など、錯視には様々な種類がありますが、鉛筆を揺らすと曲がって見える錯視は「運動視の錯視」と呼ばれる種類で、動きによって錯覚が起こるものです。