ネジの発明者が誰なのかは諸説ありますが、1500年頃にはネジを使った様々な物が造られています。ネジを締めるには右回し、緩めるには左回しというのは世界共通ですが、理由はあるのでしょうか。

ネジの構造

人類の9割は右利きといわれており、ネジを締める方向は右利きを前提に考えられています。手首からひじにかけての部分である前腕は、外回りと内回りに動きます。外側に回す運動は「回外」といい、内側に回す運動は「回内」といいます。ネジが右回りで締まるというのは至極簡単な理由で、人間は回外の方がより力を発揮できます。そして、ネジは緩めるよりも締める方が力が必要とされます。

この二つの理由が合わされば、ネジは右回りで締まるという構造にたどり着くのです。