高級なものでは象牙を使ったハンコなどもあります。シャチハタの様にプラスチック製品もありますが、一般的な三文判と呼ばれるハンコは、白っぽい色をした素材が使われていることが多いです。さて、この白い色は何を原材料として作り上げられているのでしょうか。

ハンコの原材料

三文判などに使われる白い素材の正体は「カゼイン」と呼ばれるリンタンパク質の一種で、牛乳から抽出されます。牛乳には約3%の脂肪分が含まれているので、まずはこの脂肪を脱脂します。そこへ酢酸などを加えることによってカゼインが沈殿し、精製出来るのです。

カゼインは熱を加えると簡単に変形することから、ハンコを始めとした多くの製品に使用されています。