昔ながらのお掃除用具であるタワシ。身近な存在ながらも、その原材料が何であるか知っている人は少ないのではないでしょうか。

タワシの原材料

その昔はワラや縄を丸めたものを洗濯用具として用いられていました。その後、明治時代の中ごろになると、シュロというヤシ科の植物の繊維を針金で巻いた構造の用具が開発されます。大正末期から昭和初期になると、原料のシュロが不足しだした為、代用品としてより安価なヤシの繊維が使われるようになりました。現在でもこの製法は変わっていません。そうです、タワシはヤシの実の繊維を加工して作られているのです。

よく聞く「亀の子タワシ」とは、本来は棒状であるタワシを針金を使って丸く形どり、その姿が亀の子の様に見えることから名付けられました。ちなみに亀の子タワシという名称は、株式会社亀の子束子西尾商店の登録商標です。