北海道は釧路に位置する摩周湖は、日本で最も透明度の高い湖として知られています。また、濃い霧が発生することから、霧の摩周湖としても名前が知られています。しかしこんな摩周湖は、実は「湖」ではないのです。

今回の雑学では、摩周湖の真実についてご紹介します。

摩周湖とは

日本で最も(世界では2番目)水の透明度が高く、水深19mが見えるほど透き通っています。そんな摩周湖は、カルデラ湖といわれる湖です。カルデラ湖とは、火山の噴火によって生成された窪地に水が溜まったもの。一般的な湖のように、川への流出、流入はありません。そのため、水位は常に一定を保っているのです。

なぜ摩周湖は湖ではないのか

日本の各省庁が定める「湖」の定義は次の通りです。

  • 国土交通省 – 水源がないものは湖と認められない
  • 農林水産省 – 湖面に樹木がないと認められない

つまり上記の条件を満たしていない摩周湖は、行政上の区分では単なる巨大な「水たまり」に過ぎないのです。摩周湖の面積はおよそ19km2もあり、その巨大さは間違いなく世界一の水たまりと呼べる大きさです。