方位磁石をかざすと、N極は北を、S極は南を指します。これは一般常識であり、地球上にいる以上は世界共通です。しかし必ずしも北がN極、南がS極ではないとしたら、常識が覆されるのかも知れません。しかし実際にN極とS極は入れ替わるのです。

地球の方位

地球は、地球そのものが一つの磁石となっています。渡り鳥が正確に目的地に向かって長距離飛行することができるのは、地球の磁気を感じることができるためだといわれます。冒頭で述べたように、地球の磁気はN極が北を、S極が南を指していますが、この磁気が逆転してしまう現象を「ポールシフト」と呼びます。

地球は過去360万年の間に11回ものポールシフトが起こっており、最後にポールシフトが起こったのは78万年前であることが研究の結果で解明されています。ポールシフトが起こる原因は地球の内部にあることは分かっていますが、実際にどのような動きでポールシフトが起こるのか、詳しいことは解明されていません。

例えばまた地球にポールシフトが起こった場合どうなるのか、という疑問についてですが、通信施設への影響や宇宙空間から地球に降り注ぐ放射線量の増加などが考えられていますが、これもあくまでも想定でしかないのです。