北海道は阿寒湖のマリモは、最大30cmにもなる巨大な天然マリモという事で国の特別天然記念物に指定されています。日本では北海道の他、青森や秋田、山梨、滋賀、富山でマリモが発見されています。また、海外ではヨーロッパ北部やロシア、北アメリカなどに広く分布しています。

マリモが丸い理由

お土産としても人気のマリモは、小さくて可愛らしい丸状のマリモです。マリモは漢字では「毬藻」と書きます。「毬」はいわゆるボールのことで、つまりは球状の藻という意味になります。マリモとは本来は丸い形をしているわけではなく、糸状の藻を指します。しかし前述した阿寒湖で球状の藻が発見され、毬藻と呼ばれるようになり、マリモと言えば球状であるという認識が広がりました。

しかし球状のマリモは珍しいものであり、一般的には北海道にある釧路湿原国立公園で採取された糸状のマリモを、人の手によって人工的に丸くして作られています。

ちなみに「天然マリモ」として販売されているマリモは本物のマリモで間違いはありませんが、日本国内から採取されたものではなく、ロシアなどの海外から輸入されたマリモになります。