日本を始めとした、ヨーロッパを除いたユーラシア大陸のことを「アジア」と呼びます。アジアという名称は世界共通ですが、この言葉はどうやって誕生したのでしょうか。

アジアの名称

もともとは、古代ローマからみて東方を指す言葉が起源となっています。地中海の北岸地域がヨーロッパ、南岸地域がアフリカ、地中海の一部であるエーゲ海で隔てられた地中海東岸地域がアジアとされていました。その後、地理的な知見が広まるにつれ、それぞれの地域が明確に定義されるようになります。

当初は、エーゲ海より東側を「日の出」を意味する「アス」、西側を「日の入」を意味する「エレブ」と呼んでいました。この「アス(Asu)」という言葉に、ラテン語の接尾辞である「イア(ia)」がついて、「アジア(Asia)」という言葉が誕生したのです。