渋谷駅ハチ公口前には、その名の由来ともなっている「忠犬ハチ公」の銅像が建っています。待ち合わせの目印や観光スポットとなっており、有名なモニュメントです。忠犬ハチ公の美談は有名な話であり、多くの人はこの出来事に感銘を受け、ハチ公の死後に像が建てられたと思いがちです。

忠犬ハチ公物語

忠犬ハチ公とは、飼い主である東京帝国大学教授の上野英三郎が飼っていた秋田犬のことです。上野は大変な愛犬家であり、ハチを渋谷に連れてくることもあったそうです。しかしハチを飼い始めた翌年に上野はこの世を去ってしまいます。残されたハチは、渋谷駅前で主人が帰ってくるのを10年間も待ち続けました。

この話がメディアで取り上げられると、瞬く間に世間に広まり、銅像を造る案が上がったのが1933年頃。その翌年には銅像が完成し、除幕式が行われましたが、当の本人であるハチ自身もその除幕式に参加していたのです。