各国にはその国で主に使用される言語である公用語というものが定められています。日本での公用語はもちろん日本語です。中でも異質なのが、中国に次いで世界で2番目の人口数を誇るインドの公用語です。

インドの言語

狭い島国の日本ですら数多くの方言が存在します。インドの人口は約13億人であり、数多くの人々が暮らす中で異なった言語が生まれないはずがありません。それを証明するかのように、インドには方言だけで2000種も存在することが明らかになっています。

インドの憲法によって公用語と指定されているのは英語とヒンディー語の二種類ですが、さらに憲法第8附則において、アッサム語、ベンガル語、ボド語、ドーグリー語、グジャラート語、ヒンディー語、カンナダ語、カシミール語、コーンカニー語、マイティリー語、マラヤーラム語、マニプル語、マラーティー語、ネパール語、オリヤー語、パンジャーブ語、サンスクリット語、サンタル語、シンド語、タミル語、テルグ語、ウルドゥー語の、なんと22もの言語が指定されているのです。

これらの言語の多くは州公用語に指定されていますが、あくまでも中央行政府・連邦政府で用いられるインドの公用語は英語とヒンディー語の二つです。