岩手県岩手郡雫石町と滝沢市にまたがる広大な土地を有する日本最大の農場である「小岩井農場」。総面積3000ヘクタールの超巨大な農場は、観光スポットとして有名です。「小岩井」という名は地名と思われがちですが、そうではありません。

小岩井の由来

この土地一帯は初めから農場に適した土地だったとは言い難い面があります。この地域は、岩手山からの降り注ぐ火山灰が堆積する上、冷たい西風が吹く原野であり、痩せた酸性の土壌だったのです。この土壌の改良や、防風林m防雪林の植林などに数十年を要し、ようやく豊かな農場として成長することができました。この苦労を共にしたのが、共同創設者の3人です。

その3人こそ、日本鉄道会社副社長の小野義眞、三菱社社長の岩崎彌之助、鉄道庁長官の井上勝でした。

この3人の名字である「小野」「岩崎」「井上」の頭文字をとり、「小岩井」と名付けられたのです。