日本はとてもあやふやな国であるのはご存知でしょうか。実は日本の法令上で日本の公用語が日本語であるとは決められていません。これと同じく、日本の首都が東京であるというのも、事実上だけのお話。しかし日本が日本語を公用語としていなくとも、世界で唯一日本語を公用語としている地域があります。

今回の雑学では、不思議な日本語の行方をご紹介します。

世界でただ一つ、日本語を公用語とする地域

それはズバリ、日本の真南に位置し、オーストラリアの北側に位置するパラオ共和国のアンガウル州です。パラオは16の州に分かれており、その内のアンガウル州だけが、パラオ語と英語の他に日本語も公用語であると定めています。アンガウル州の人口はわずか130人程度しかおらず、総面積も8平方キロメートルと非常に小さい地域です。

なぜこの地域だけが日本語を使用するようになったのでしょうか?

それは第二次世界大戦前、パラオは日本の委任統治領であったからです。委任統治とは、国際連盟からその国を統治してくれ、つまり指揮を取ってくれと任命され、国を支配することを言います。戦争中などの支配とは違い、植民地的な扱いをする目的ではなく、あくまでもその国の利益に繋がる事が前提とされています。

この背景があってか、パラオのアンガウル州では日本語を公用語と定めていますが、現在の島民の中で日本語を喋れる人は一人も存在していません。