沖縄県那覇市の北西に位置し、沖縄県で最小の自治体である「渡名喜(となき)島」。総面積は3.87㎢。人口わずか約420人という小さな島には、ある理由からたった一つだけ信号機が設置されています。その理由とはなんでしょうか。

信号機は車のためではない

車通りもまばらで、集落内の移動は自転車の方が効率が良いのですが、そんな村の中に一つだけ、自動車用と歩行者用の信号機がポツンと姿を表します。

これは島で育った子ども達の将来のために設置しているのです。

バスもなければ電車もない島で育つ子ども達。年々過疎化が進む島では、島を後にする若者も少なくはありません。そんな若者が街に出た際、信号機の存在を知らなければ事故の原因になってしまいます。

そんなことから、学習のために島ではたった一つだけの信号機が存在するのです。