青木ヶ原、通称「富士の樹海」は30平方kmが密林に覆われた地域で、自殺の名所としても有名です。一度樹海に足を踏み入れたら最後、方向感覚が狂ってしまい抜け出すことは困難です。しかもコンパスまで狂ってしまうと言いますが、本当なのでしょうか。

樹海でコンパスは狂うのか

富士の樹海は「富士山原生林及び青木ヶ原樹海」という名称で国の天然記念物に指定されています。また特別保護地域および特別地区に指定されいるため、林道から外れての進入は文化財保護法違反となり禁止されている行為です。

樹海内には遊歩道が用意されているので、案内板に従って進めば「富士の樹海に足を踏み入れたら戻ってこれない」ということはありません。

好き好んで進入する方はそうそういないでしょうが、先に述べたように、何の装備も持たない状態で進入してフラフラとさまよってしまった場合は、まず自力での脱出は不可能でしょう。

ではコンパスを持っていたらどうでしょうか。結論から言えば、富士の樹海でコンパスが狂うことはまずありません。

実際に陸上自衛隊の訓練の一つとして、コンパスと地図だけで樹海を渡り歩くという訓練が存在するほどです。

近年では携帯電話用のアンテナも数多く設置されており、絶対的に圏外であるということもなくなってきています。