寒い季節になってくると、吐いた息が白くなります。息が白くなると冬が近づいてきたなと実感するものです。しかし南極では白くなることがありません。なぜなのでしょうか。

息が白くなるメカニズム

息が白くなるのは、体内と外気の温度差が激しいために、息の中にある水蒸気が急激に冷やされることによって細かい水の粒になり、白く見えるのです。

しかし南極の空気はとても澄んでおり、水蒸気が水の粒になるための核となるチリがありません。そのため水蒸気は水蒸気のまま体外に排出され、吐いた息が白くならないのです。