1987年8月31日、アメリカ・メジャーリーグのビルズ対フィリーズの試合。この試合に負けるとビルズは最下位になるという状況で、5回表、1-0、2アウト3塁という最大のピンチを迎えてしまいます。そしてその事件は起こりました。

ジャガイモを投げた男

ここでビルズのキャッチャー、デイブ・ブレスナハン選手は「ミットの具合が悪い」とベンチへ戻りました。そこで前日に用意しておいた皮を剥いたジャガイモをミットに忍ばせ、マウンドへ戻ったのです。そしてピッチャーの投球をミットで受け止めると、忍ばせておいたジャガイモをわざと3塁の頭上を超えるように牽制球を投げたのです。

3塁のランナーはチャンスと思いホームへ突入しますが、隠しておいた本物のボールでランナーをタッチしたのです。しかし審判はすぐに不正だと見極め、ランナーをセーフにしてデイブ・ブレスナハン選手に退場命令を下しました。

この状況を重く見た球団幹部は、彼を即刻で解雇にしたのです。

しかし事件を起こしたデイブ・ブレスナハン選手は、ルールブックを完璧に読んだ上で「ジャガイモを投げてはいけない」という記載がなかったため、あの審判の判定は間違っていると主張しています。