子どもからお年寄りまで楽しめるスポーツの一つとして人気のボウリング。マイボールにマイシューズを持参してプレイする人も少なくはないですが、そういったセミプロ級の方のマイシューズをよく見てみると、黒や白を基調としたオシャレなデザインのものが多いことが分かります。しかし一般客向けに貸し出されている靴はどれも奇抜なデザインなものばかり。何か理由はあるのでしょうか。

ダサいと思わせるのが店側の狙い

このようなレンタル靴をハウスシューズと呼びます。お客は自身のサイズを申告、または自動貸出機のボタンを押すだけといった至ってシンプルな仕組みに相反し、いざ出てきた靴は蛍光色がびっしりと使用された、お世辞にもカッコイイとは思えないデザインの靴が出てきます。

ボウリングが全盛期を迎えたのは1970年代の事。次々にボウリング場が建設され、国民的スポーツとして連日のように満員御礼な状態が続いていました。当時はハウスシューズもオシャレなものが多かったのですが、そこに目を付けた不届き者が、ハウスシューズを盗んでいく事態が相次いだのです。

そんな問題を回避すべくとられた策が、ハウスシューズのデザインをダサくするといったもの。お陰で盗難被害はほぼなくなり、それが現代にも受け継がれているというわけです。