フェンシングは19世紀のヨーロッパで発展した剣術を競うスポーツであり、オリンピックの正式種目にもなっています。「フルーレ」「エペ」「サーブル」の3種目があり、それぞれで剣の長さが異なりますが、刃の部分が針のようになったサーベルを用いて相手を突いて攻撃するという点では相違はありません。

フェンシングの語源

フェンシングで用いられる用語はフランス語ですが、その用語がそのまま英語に変わったものがいくつもあります。例えば英語で「用心する」を意味する「on guard」は、フランス語の「en garde」から生まれた言葉です。

さて、それを踏まえて「フェンシング」という競技名が何を意味しているのかを考えてみましょう。

フェンシングはフェンスの動名詞で、フェンスは英語で「柵・塀」といった意味です。スポートなどで守備側をディフェンスと呼ぶように、フェンスには「守る」といった意味があります。

このことから、フェンシングは相手を剣で攻撃する競技ではなく、相手の剣の攻撃をかわす競技であることが分かります。