土俵の下には金が埋まっている」という言葉があります。これは実際に金が埋まっているわけではなく、力士として出世することで金を得ることができるという励ましの言葉に他なりません。しかし本当に土俵の下にはあるものが埋まっているのです。

土俵の下に埋まっているもの

相撲で使われる土俵は大勢の作業員によって手作業で作られます。作られた土俵は一場所を通して使われ、次の場所が始まるとまた一から土俵を作り上げます。本場所初日の前日に行われる土俵祭にて、土俵の中央に15cm四方の穴を開け、塩、昆布、するめ、勝栗、洗米、かやの実などの縁起物が埋められ、お神酒を注いでから穴を埋めます。

この土俵祭とは、供物を捧げて場所中の安全と興行の成功、さらには国家の安泰と五穀豊穣を祈念するものとされ、例えば国技館で行われる土俵祭には入場無料・先着順で観覧することが可能になっています。