相撲におけるユニフォームともいえる「まわし」。力士が唯一身にまとうことを許された品で、さぞかし大切に大切にされているのかと思いきや、なんと引退するまで一度も洗濯をしないというのです。

大切にされてないわけではない

試合だけでなく、稽古でも砂や汗によって汚れてしまうまわしですが、本当に一度も洗濯はされません。かといって何もせずにいるのかというと当然そういうわけではなく、砂を払って天日干しし、場合によってはアルコール消毒もするようです。

本場所で使用されるまわしは博多織や西陣織のような高級な織物ばかりで、その値段は70~100万円とも言われます。洗濯を繰り返してしまうと生地が弱くなってしまうので、擦り切れるまではずっと同じものを使うのです。

また、洗わないことにはゲン担ぎの意味合いも込められているようです。