オリンピックでは惜しまれつつも姿を消していった競技や、あの感動を再びとばかりに復活した競技など、競技選定にもオリンピックならではのドラマがあるものです。そんな中、1900年に開催されたパリオリンピックでは、誰が決めたんだという予想外な競技が、なんと二種も存在したのです。

実際にあった意外なオリンピック競技

まずは「魚釣り」競技で、二日間で釣った魚の総重量を競うというルールです。運にも左右されやすい競技といえるでしょう。しかし使用するエサや釣りやすいスポット選び、そして総重量を競うわけですから、大物を狙うか釣りやすい小物に集中するかなど、そこには様々な戦略があるのかも知れません。魚釣り競技はパリオリンピック以降開催されていませんが、実は2000年のシドニーオリンピックの際に、競技案の一つとして候補に挙がっていたのです。

そして完全に謎な競技が「凧揚げ(たこあげ)」です。ルールから何から全てが謎のベールに包まれており、一体どの国が参加したのか、どうやって国の代表選手を選んだのかなど、明確な記録は残っていません。大した盛り上がりもなかったのか、こちらはこの大会以降一度も話題に挙がることはありませんでした。