セルフ形式のガソリンスタンドでは、給油をする前に必ず静電気除去シートに触れなくてはいけません。これは万が一、給油中に静電気が発生し、ガソリンに引火してしまうことを防ぐためです。

静電気除去シートの仕組み

この静電気除去シートは、通電性の素材が含まれたゴムでできており、触れるだけで体などに帯電していた電気がゴムの方に逃げてくれる仕組みになっているため、しっかりと効果はあります。ゴムに逃げた電気は給油機に拡散し、給油機もまた地上に電気を逃がす仕組みになっているのです。

静電気は乾燥した冬場に特に溜まりやすいので注意が必要です。静電気程度でそんな不安を煽らなくてもと思うかも知れませんが、静電気が発生した際のパチンという極小の電気で、ガソリンが発火するには十分な威力があるのです。

ちなみにガソリンスタンドの店員さんが来ている制服は、静電気が発生しづらい素材でできているため、毎度まいど静電気除去シートに触れずとも作業が行えるのです。