車についているナンバープレートは、車体の中央に付けられているイメージがありますが、日本独自の車体規格である軽自動車のフロント側に付けられたナンバープレートをよく見てみると、向かって左側、運転席側にズレて付けられているのが分かります。

ナンバープレートの位置はデザインではない

実はナンバープレートは、車体の前後の1枚ずつ取り付けるというのが義務付けられているだけで、位置までは指定されていません。しかし多くの軽自動車では真ん中からズレた位置に取り付けられています。これは、エンジンルーム内にあるエンジンを冷やす役割を担っている、ラジエーターに送風される風が防がれないようにしているのです。

軽自動車はコンパクトな車体ゆえ、エンジンルームのスペースも限られています。そのため、スペースの問題からラジエーターは向かって右側の助手席側に設置されることが多く、走行風がしっかりと送り込まれるように、ナンバープレートを運転席側にズラして取り付けられているというわけなのです。