パトカーを始め、救急車や消防車などの緊急車両は、緊急の場合は制限速度を無視して走行しても良いとされますが、その上限はあるのでしょうか?

緊急時でも制限速度はある

結果から言うと、いかなる事態であろうとも、緊急走行時の制限速度は設けられています。道路交通法の記載を要約すると次のようになります。

  • 第12条 – 高速道路以外を通行する場合の最高速度は、80kmとする。
  • 第27条 – 高速道路を通行する場合の最高速度は、100kmとする。

つまり一般道では最高時速80kmまで、高速道では100kmまでとされているので、これ以上の速度で走行した場合はパトカーでも切符を切られることになるのです。ただし、犯人を追跡するために止むを得ず速度をオーバーしてしまった場合など、正当な理由がある場合に限り、違反は免除となります。

2014年6月には、145kmで緊急走行をしたパトカーに対して、違反切符が切られたと報じられました。日夜市民の安全を守ってくれる正義の味方。常識の範囲内で頼もしい姿を見せて欲しいものです。