人類の夢を乗せて、NASAが開発したスペースシャトルは1981年から2011年7月に退役するまでに、135回の打ち上げが行われました。この中で一度、とても意外な理由で打ち上げが延期になったことがありました。

スペースシャトルが延期になる理由

スペースシャトルの発射台は、打ち上げ予定日の数ヶ月前から建設されます。スペースシャトルの打ち上げ延期は珍しいことではありませんが、1995年のディスカバリー号の打ち上げ延期は、キツツキの仕業によるものでした。外部燃料タンクには断熱材が巻きつけてありますが、この断熱材はクッション性があり柔らかい素材でできています。そこにキツツキが穴を開けて巣を作ってしまったため、止む無く打ち上げは延期になってしまいました。

それ以降、アナログな手法ではありますが、発射台の周りには鳥除けのフクロウの模型や風船などが設置されるようになったのです。しかしこの鳥除けの効果は今ひとつだったといいます。

ちなみに2009年には同じくディスカバリー号にて、打ち上げられた機体に必死にしがみ付くコウモリの姿が確認されています。コウモリが空中で上手く離脱したかどうかは、確認されず仕舞いでした。