キリスト教では、主に祈りや賛美歌を歌ったあとに「アーメン」という一言を発します。この言葉にはどういった宗教的意味合いがあるのでしょうか。

アーメンの意味

この「アーメン」とは「そのとおり」という意味になります。この言葉はキリスト教から生まれたものではなく、古代ユダヤ教によって生まれました。古代ユダヤ教では、宗教的指導者であるラビと呼ばれる役職の人が聖書を読み上げ、集まった人々もまた同じ聖書の一節を復唱するというのが決まりでした。しかしそれでは非常に時間がかかってしまうため、次第に復唱は省略され、アーメンという言葉を発すれば良いことになったのです。

これがユダヤ教から派生して誕生したキリスト教にそのまま受け継がれ、神父が祈りの言葉を言った後や、賛美歌を斉唱した後にアーメンと言うようになったのです。