早起きは三文の徳」ということわざがあります。正確には「徳」という字が使われますが、「得」と勘違いしている方も多いでしょう。しかし意味としてはほぼ同じ意味です。このことわざはその言葉通り、「早起きをすると良いことがある」という意味ですが、どれだけの良いことを指すのでしょうか。

三文っていくら?

「文」は明治維新で「円」が導入されるまで使われていた日本の通貨で、一文は現在の価値で30円程度です。つまり三文は100円弱でしかありません。このことから、早起きをすると“ちょっとした”良いことがあるという意味で使われることわざなのですが、別の見解もあります。

それが「早起きをしてもたったこれだけしか良いことがない」という意味です。「二束三文」や「三文芝居」という言葉にも使われるように、三文という言葉にはどうしてもマイナスなイメージが付いて回ります。

しかし早起きをすることで、身体の自律神経を安定させたり、免疫力を高めたりする効果が期待できます。身体が健康であればこそ、良いことは巡ってくるのかも知れません。