多くの人は、薄笑いを浮かべたニヤニヤしている表情を見ると「ニヤけている」と思うはずです。しかしこれは間違いであり、文化庁の調査によると正しい意味を知っている人の正解率は約15%しかないことが分かりました。

ニヤけるの語源

「ニヤける」という言葉自体は鎌倉時代から使われている非常に古い言葉です。当時は漢字で「若気る」と書きました。これは「若気」の動詞であり、「わかげ」ではなく「にゃけ」と読んでいたのが「にやけ」に転訛しました。「若気」とは若い男性が着飾ったりする様子のことで、それが転じて「男が女になよなよとなまめくこと」という意味で使われるようになりました。

明治時代以降になると、薄笑いを浮かべる表情を意味する「ニヤニヤ」という言葉が誕生したことから、「ニヤける」という言葉が「薄笑いを浮かべる表情」として使われるようになったのです。