スティーブン・スピルバーグの名作の一つである映画『E.T.』を象徴するシーンといえば、自転車で空を飛ぶシーン、そしてE.T.と主人公の少年が指先を合わせるシーンといえるでしょう。

E.T.とは

1982年に公開された『E.T.』は、公開と同時に300億円の興行収入を叩き出し、瞬く間に当時の世界一位の記録を樹立しました。最終的には全世界でおよそ2兆5000億円もの収入を得ることになるモンスター級の映画なのです。

主人公の少年とE.T.の出会いから別れまでを描いたシナリオで、中でも少年とE.T.が指先を合わせるシーンが頭に残っている方も非常に多いはずです。しかしじつは指先を合わせるシーンは劇中に一度も登場しません。

このシーンが描かれているのはパンフレットやポスター、DVDなどのジャケットだけなのです。パンフレットだけでも200万枚は売れたとされることから、あまりにも有名になりすぎたE.T.の宣材写真が、いつのまにか劇中に出てくるシーンだと思い込んでしまったのだと考えられます。