公用語とは公の場で正式に使用される言語の事で、世界公用語といえば英語であるという認識がある方は多いでしょう。日本では当然ながら日本語が、人種のるつぼと呼ばれる多数の言語者が入り交じるアメリカでは英語が、といった具合に公用語は各国で定められています。しかし世界中の国々が参加するオリンピックでの公用語は英語ではありません。

オリンピックの公用語

現代オリンピックは、古代ギリシャで行われていたオリンピアの祭典(古代オリンピック)をもとにして創設されました。

創設者はピエール・ド・クーベルタン男爵。彼は古代オリンピックを復興させ、現代オリンピックを成功に導いた立役者です。そんな彼の出身地であるフランスに敬意を払い、オリンピックの第一公用語はフランス語になっているのです。

ちなみに英語は第二公用語。開会式や閉会式のアナウンスをよく聞いてみると、まずはフランス語でアナウンスが流れ、次に英語でアナウンスが流れているのが分かるはずです。