実は江戸時代からある古い言葉なのですが、なぜ水死体の事を「土左衛門どざえもん)」と呼ぶのでしょうか。

土左衛門は実在した人物?

水死体は一度水底に沈むものの、時間とともに腐敗ガスが溜まり水上へと浮かんできます。この際に身体は水を吸ってブヨブヨに膨らんでしまいます。

この姿が江戸時代に実在した相撲取り「成瀬川 土左衛門」に似ているとされたのです。彼は非常に色白でアンコ型の体型をしていたことから、まるで水死体の様だということから、水死体=土左衛門という呼び名が定着してしまったのです。

江戸の時代には水死体が上がる事は珍しいことではありませんでしたが、当の本人、土左衛門の死因は溺死ではないと言われています。

また、力士の四股名は襲名されることが多いですが、この事が災いしたのか、成瀬川以降は襲名されることはありませんでした。