普段から何気なく使っている単語や言葉。実は省略されたものが多い事はご存知でしょうか。

今回の雑学では、略語が一般化されている言葉をまとめてご紹介します。

実は略語な言葉の正式名称

プレハブ

正式名称: プレファブリケイティッド・ハウス(Prefabricated House)

日本語に訳すと「事前に制作された家(建物)」という意味。1959年から製造が開始され、日本は世界一のプレハブ建造数を誇っている。

リストラ

正式名称: リストラクチャリング(Restructuring)

「再構築」という意味。日本では主に解雇などを指す場合が多いが、本来は事業縮小や撤退、買収など様々な要因で企業がマイナスの方向に動く事を表すときに用いられる。

教科書

正式名称: 教科用図書

教科書として認定されるには、文部科学省が定めた「教科用図書検定基準」をクリアする必要がある。

レーザー

正式名称: ライト・アンプリフィケーション・バイ・スティミュレイテッド・エミッション オブ・ラジエーション(Light Amplification by Stimulated Emission of Radiation)

訳すと「誘導放出による光の増幅」という意味。カタカナで書くとどこが略語なのか分からないが、英単語の頭文字を取って「レーザー(Laser)」となっていることが分かる。

レーダー

正式名称: ラジオ・ディテクション・アンド・レンジング(Radio Detection and Ranging )

これもレーザーと同じく英単語の頭文字を合わせたもの。ちなみにこのような略語の事を「頭字語(とうじご)」といいます。

シャーペン

正式名称: エバー・レディー・シャープ・ペンシル(Ever Ready Sharp Pencil)

「知ってるよ、シャープペンシルでしょ!」と思った方は不正解。日本語では常備芯尖鉛筆と呼ばれ、その歴史は意外にも古く、およそ100年前の1915年に開発された。ちなみにシャープペンシルはシャープの商標登録であり、単なる商品名に過ぎないため海外では通用しない。英語ではメカニカルペンシルやリードペンシルなどと呼ぶ。

ボールペン

正式名称: ボール・ポイント・ペン(Ball Point Pen)

先端に小さな球がはめ込まれていることから、ボールペンの名が一般的だが、これは和製英語なので海外では通用しない。ハンガリー出身のジャーナリスト兼、彫刻家兼、催眠術師という多彩な経歴を持つラディスラオ・ピロによって開発された。

ピアス

正式名称: ピアスト・イヤリング(Pierced Earring)

ピアスだけでは「突き刺す」という意味だけになってしまう。突き刺すタイプの耳飾りというのが正式名称。

ソフトクリーム

正式名称: ソフト・サーブ・アイスクリーム(Soft Serve Ice Cream)

ソフトクリームは和製英語。柔らかく作られたアイスクリームという言葉が正式名称となる。英語では単にソフトサーブと呼ばれることが多い。

ペペロンチーノ

正式名称: アーリオ・オーリオ・ペペロンチーノ(Aglio Olio Peperoncino)

イタリア語でペペロンチーノは「唐辛子」を意味する。アーリオは「ニンニク」、オーリオは「オリーブオイル」を意味する。これだけでは完璧ではないので、本当に正式にいうのであれば、先頭にパスタという単語を付ける必要がある。

コンビーフ

正式名称: コーンド・ビーフ(Corned Beef)

「塩漬けされた牛肉」という意味で、日本ではいつからか省略されて呼ばれるようになった。ちなみにあの独特な缶の形状は世界共通。

ドナルド・ダック

正式名称: ドナルド・フォントル・ロイ・ダック

ドナルドは海軍にいた経歴を持っているので、セーラー服を着ている。ちなみに恋人のデイジー・ダックは、最初はドンナ・ダックという名前だった。

ピアノ

正式名称: クラヴィチェンバロ・コル・ピアノ・エ・フォルテ

イタリア語で「弱い音と強い音を出すチェンバロ」という意味。


いかがでしたでしょうか。今回ご紹介した略語はほんの一部に過ぎません。まだまだ「え?」と思う言葉の正式名称は沢山あります。身近な言葉でもその由来を調べてみると面白いかも知れません。