ラグビーの「トライ」は何に対しての挑戦なのか
トライ(try)とは日本語で「挑戦する」という意味です。ラグビーではボールを持ったまま敵サイドのゴールラインを割って、地面にボールを接地させることによってトライとなり、得点が入ります。では一体なぜゴールではなく、トライという名前になったのでしょうか。
今回の雑学では、ラグビーのトライの由来と歴史についてご紹介します。
トライの由来
現在のルールでは、トライをすると5点の得点が加算されます。しかしラグビーがルールが制定された1870年代には、トライをしても得点が加算されることはなく、ゴールキックへの挑戦権が得られるだけでした。
つまり、ゴールキックへの挑戦権(Goal at Try)というところから「トライ」という名前が付けられたのです。
トライの度重なるルール変更
ルール制定当初はトライは0点であり、その後のゴールキックが成功する事で初めて得点が加算されていました。しかしそれでは面白みにかけるということで、1890年にトライで得点が1点加算されるようになり、さらに翌年の1891年には2点に、また翌年の1893年には3点になります。
その後78年間もの長い間、このルールのまま変更されることはありませんでしたが、1971年に4度目の変更で4点となります。
しかしこれだけでは終わりません。1992年にさらにルールが変更され、現在と同じ5点というルールに変わったのです。実に5回ものルール変更がなされてきていたのです。
もしかするとこの先も、トライによる得点は上がっていくのかも知れません。