ファスナーの持ち手にはなぜ穴があいている?
ファスナー(チャック)は生活に便利な発明です。衣類やカバンなど、あらゆるところにファスナーは採用されていますが、そに持ち手の部分を見ると、あんなに小さな部品に関わらず、さらに小さな穴があけられていることが分かります。わざわざコストをかけて穴をあける理由とは何なのでしょうか。
ファスナーの穴の意味
ファスナーの世界シェア45%を誇る日本の大手非鉄金属メーカーである「YKK」では、ファスナーの穴の利便性について次のように述べています。
まずは単純にファスナーの軽量化をはかっているという点。そして穴をあけることで持ち手の部分にヒモやアクセサリーなどを付けることができます。穴に付けたヒモなどを引っ張ってファスナーを開け閉めすることもできますが、必要以上にファスナーに力がかかってしまうため、故障の原因にもなってしまいがちなのが難点です。
そもそもファスナーの持ち手に穴をあける最大の目的は「滑り止め」です。
カバンなどにはオシャレのためにアクセサリーを付けたりしますが、ズボンのチャックにアクセサリーを付ける方はいないでしょう。持ち手に穴があけられていなければ、ツルツルと滑って開け閉めしにくいのですが、穴があるおかげでファスナーが掴みやすくなり、操作が容易になるのです。