豊臣秀吉は手の指が6本あった
豊臣秀吉と言えば、太閤秀吉と称される三英傑の一人です。貧しい農民の出身とも言われ、厳しい身分制度の時代で天下統一するまでに上り詰めるまでにはとてもこの記事では書き表せられない偉業です。そんな彼は、手の指が6本あったと言われています。
6本目の指とは
これは「多指症」と呼ばれる先天性の奇病で、手または足の指が多く生まれてきてしまうのです。ちなみに、逆に少ない本数で生まれてきてしまう事を「欠指症」と呼びます。
多指症を含む奇形種は、親類縁者同士での出産、いわゆる近親結婚をすると誕生しやすいと言われています。現代ではあまり近親結婚はみられませんが、その昔は割りとそのような結婚は珍しくなく、奇形児が生まれやすかったと言われています。秀吉もその一人で、本来であれば幼いうちに切除をして指の数を整えるのですが、それは身分の高く裕福な暮らしをしている家庭の話。貧しい家系出身の秀吉は、6本目の指を切除することはなかったのです。
この記録はルイス・フロイスの『日本史』や、前田利家の『国祖遺言』などの書物にも記されています。