国際オリンピック委員会(IOC)が定める規定(オリンピック憲章)によると「競技期間は16日を超えてはならない」とあります。開会式を入れて17日間がオリンピック開催期間になりますが、当然各競技もこの開催期間中に行われることになります。しかしオリンピック競技で唯一、開会式よりも前から競技がスタートする種目があるのです。

オリンピックの特例競技

その種目とは、ズバリ「サッカー」です。1996年のアトランタオリンピックまでは、サッカーも開会式後から日程が組まれていました。サッカーは一試合を90分という非常に体力を使う競技の一つで、16日間で全ての試合を消化する過密スケジュールでは、選手の健康面が心配されました。

そこでFIFAはIOCに掛け合い、シドニーオリンピック以降、特例で開会式よりも前から試合を開始できるようになったのです。