コーヒーカップもマグカップも、熱々の飲み物が飲みやすい様に取っ手が付いています。しかし日本独自の湯のみ茶碗には取っ手が付いていません。熱々のお茶を飲もうとして「アチチチ」となった経験がある方もいるでしょう。なぜ湯のみ茶碗には取っ手が付いていないのでしょうか?

実は優しい設計

日本茶の飲み頃の温度は60℃程と言われます。少し熱いように思えますが、これが湯のみ茶碗を通すことによって人肌程度の丁度良い温度になるのです。

つまり、あえて取っ手を付けないことによって、お茶の飲み頃の温度を手のひらで感じられるようにしているのです。

手のひらで熱さを感じることが出来れば、口に運んだ際に火傷をする危険性も少なくなるでしょう。