全ての哺乳類の中で口呼吸が出来るのは人間だけです。
他の哺乳類や生き物、さらに昆虫などにいたってはどのように呼吸しているのでしょうか。

今回の雑学では生き物の呼吸方法についてご紹介します。

犬がハァハァしているのは呼吸ではない

犬や猫が下を出して空気を行き来させているのは、浅速(せんそく)呼吸という呼吸方法で、主に体温調節の為に行う呼吸方法です。犬や猫などの動物は食道と肺が繋がって入るものの、喉の奥にフタのようなものがあり、呼吸が出来る仕組みにはなっていないのです。

他の動物達

多くの動物に共通して言えることは、食べ物が通る道である食道と、空気を肺まで送るための器官が完全に分かれているのです。その為、呼吸は鼻からしか行うことが出来ず、食べ物は口から入れるしかありません。人間は鼻と口とが繋がっていて、どちらからも呼吸が出来ますし、やろうと思えば鼻から物を飲み込むこと可能です。

昆虫などの主な呼吸方法

昆虫などにいたっては、体のところどころに開いている気門と呼ばれる穴から空気を取り込んで呼吸しています。


人間がまだ類人猿だった時代には、犬などと同様に鼻からしか呼吸が出来なかったそうです。口で呼吸が出来るように進化した理由として、完全な二足歩法になったために食道が真っ直ぐ下に伸びたせいであったり、言葉を発するようになったためであると言われています。