一般的に会社員として月給を貰って働いている人の事を「サラリーマン」と呼びます。サラリーとは英語で「給料」の意味ですが、このサラリーという言葉は調味料の「」から来ているのです。

今回の雑学では、サラリーマンの語源由来についてご紹介します。

「サラリーマン」は海外では通じない

サラリーマンという単語は和製英語です。そのため海外の方に「仕事は何をしていますか?」と聞かれた場合、「サラリーマン」と答えても通じてはくれません。

英語では一般的な会社員などの場合は「オフィスワーカー(Office Worker)」などといいます。しかしそれでは非常に範囲が広く捉えられてしまうので、英語圏ではもっぱら自分が何の仕事をしているのか明確に答えるようです。例えば「プログラマーをしている。」や「会計事務員をやっている。」という風に受け答えします。

サラリーの語源

紀元前の歴史において、塩は大変貴重な調味料として扱われてきました。例えば食材を塩漬けすることで長期保存が可能になったり、人間の体に塩分が必要不可欠な栄養素であると判明してきたためです。

古代の中国では時の皇帝が塩の販売権利を握り、利益を得ていました。紀元前6世紀頃の古代ローマ時代においても、塩は政府が独占的に販売していたのです。

古代ローマでは兵士や役人に対して、給料を塩で払っていたという文献もあります。しかし実際は塩だけを給料として渡していたわけではなく、塩を買うために必要であるとして、ちゃんと貨幣を支払っていたようです。

塩は英語で「ソルト(Salt)」であり、ソルトの語源はラテン語で塩を意味する「サラリウム(Salarium)」に由来します。給料として塩を払っている、というところからサラリウムを語源としたサラリーという言葉が誕生したのです。