子どもの頃、日が落ちて暗くなった部屋でマンガを読んでいると、「目が悪くなるわよ!」と怒られたものです。しかしこれは全くのウソで、本当に目が悪くなるわけではありません。

なぜ目が悪くなると思われるのか

暗いところで本を読むという行動は、眼球に疲労感を与えてしまいます。その理由は、人間の目は暗いところでは少しでも多くの明かりを取り入れようとするため、瞳孔を開こうとします。しかし本を読むような、近くを見るという場合は、瞳孔は閉じていくのです。この真逆の働きによって、眼球やその周りの筋肉が疲労し、目がかすんだり痛くなったりするのです。

しかしこれは一時的なもので、視力の低下には繋がりません。ある程度時間が経つと自然と回復し、元の状態へと戻ってくれます。

もし暗いところで本を読むのが視力の低下に繋がるのだとしたら、明るいところで遠くの景色を眺めていれば、視力は上がっていくのではないでしょうか。もちろんそんな事はありませんので、一時的な疲労によるものである説が正しいのです。

暗いところで○○は?

しかし暗いところであるものを見続けていると視力の低下に繋がります。それが、テレビやパソコン、スマートフォンなどです。これは部屋とモニターの明るさの違いによって、目に疲労感を与えてしまいます。

また、近年よく聞く言葉で「ブルーライト」というものがありますが、これらの製品のモニターからは、このブルーライトが発せられており、眼球の奥の網膜まで光の刺激が届いてしまうため、長時間の使用の際には特に注意が必要なのです。