太陽系で6番目の惑星であり、2番目に大きな惑星である土星。なんといってもその特徴は、惑星の周りを囲むであるといえるでしょう。なんとこの環が消えてしまうことがあるというのです。

土星の環の正体

土星の環は数cm~数mにも及ぶ氷の粒が集まって形成されています。その幅はなんと45,000~60,000kmにもなるというから驚きです。ちなみに日本列島は約3,000kmですので、いかに巨大な天体であるかが分かるでしょう。しかし環の厚さは非常に薄く、最も厚いところでも500mにも満たないと言われます。そしてあまり知られていませんが、土星の環は3重構造になっているのです。

こんなに巨大な土星の環が消えてしまうことがあるとはどういった事なのでしょうか。

土星は約30年周期で太陽の周りを一周します。この時地球から見た土星は、15年周期で環が徐々に傾いていくのです。そしてある日、環を真横から見れることがあり、あたかも環が消失してしまったかのように見えるのです。これが「環の消失現象」と呼ばれる現象です。

この現象を初めて望遠鏡で観察したのが、かのガリレオ・ガリレイだったのです。