シンデレラの象徴はガラスの靴ではなかった
アニメや映画、ミュージカルなどなど、様々な形で人気を博しているシンデレラですが、そもそもはこのストーリーの中に決定的な間違いがあったことはご存知でしょうか。
今回の雑学では、シンデレラの真実をお伝えします。
シンデレラのあらすじ
お城の舞踏会に行けなかったシンデレラは、魔法使いに助けられて舞踏会に行き、魔法の効果が切れる0時に慌てて帰ろうとしたところ、履いていたガラスの靴を落としてしまう。シンデレラに一目惚れした王子様はガラスの靴を頼りにシンデレラを探し出し、その後幸せに暮らしました。
原作との相違点
シンデレラの原作は諸説ありますが、その物語は作者を変えて語り継がれ、出版され続けてきました。
そして17世紀にフランスのシャルル・ペローが書いたシンデレラから、急にガラスの靴が登場することになります。これまでの作品では、ガラスの靴ではなく、リスの毛皮で出来た靴が登場していました。
これはあくまでもペロー自身が意図的に改変したものではなく、印刷時にフランス語でリスの毛皮を表すVairが、ガラスの靴を表すVerreとして誤植された可能性が高いということです。
もしリスの毛皮のまま語り継がれていたのなら、なんとなく味気のない物語になっていたかも知れません。誤植という失敗が見事に功を奏したケースでした。