「ウォシュレット」のそもそもの意味は?
温水洗浄便座は今や洋式トイレに備え付けられた装備で常識的なものになりつつあります。温水洗浄便座は一般的には「ウォシュレット」と呼ばれていますが、これはTOTOの商標登録です。
ウォシュレットの歴史
ウォシュレットは日本で誕生したといわれます。間違いではありませんが、厳密には違います。TOTOがウォシュレットを商標登録出願したのは1980年のこと。それよりも16年も前の1964年に、ウォシュレットの歴史は初まります。
1964年、TOTOはアメリカで製造されていた温水洗浄便座である「ウォッシュエアシート」の輸入、販売を開始しました。主に病院などの医療機関や福祉施設向けに導入されていました。しかし温水の温度調整が難しいことや、価格が高いことで広くは普及しませんでした。そこでTOTOは独自に温水洗浄便座の開発に取り掛かるのです。
そこで誕生したのが「ウォシュレット」と名付けられた温水洗浄便座です。「おしりだって、洗ってほしい。」のキャッチコピーが付けられたウォシュレットは、「さあ、洗おう」を意味する英語「Let wash(レット ウォッシュ)」を逆さまにした造語であり、みんなにお尻を洗って欲しいという願いが込められて名付けられたとされます。