サイのツノは骨ではない
サイの特徴と言えば鎧の様な皮膚に、立派なツノを想像する方も多いでしょう。ツノが生えている動物は数知れずいますが、それらは骨が変形してツノになっています。しかしサイのツノは実は骨ではありません。
サイのツノの正体
サイのツノはケラチンの繊維質の集合体で、骨が変形したものではありません。ケラチンとはタンパク質の一種で、髪や爪や皮膚の角質層を形成する成分で、18種類のアミノ酸が結合してできたタンパク質の総称です。つまりサイのツノは、人間でいうところの髪の毛の塊であるということが言えるのです。
実際にサイのツノは人間の髪の毛同様に永久に伸び続けます。そのためサイは、硬いものにツノを擦り付けて余分な部分を削ぎ落としています。また、何かしらの原因によって折れてしまった場合でも、また何事もなかったかのように生えてくるのです。