美しい海を海中散歩、マリンスポーツでも人気のスキューバダイビングをする際は様々な注意事項があります。中でも変わった注意事項が、スキューバダイビングをした直後には決して飛行機に乗ってはいけないというものです。

減圧症を理解する

水中では当然ながら深く潜るほどに圧力が強くかかってきます。スキューバダイビング時は酸素ボンベを背負っているので呼吸することができますが、圧力が高いところで酸素を吸うと、酸素中の窒素をより多く体内に吸収してしまいます。

通常は元の気圧の場所にいることで自然と窒素は体内から抜けていきますが、窒素を多く含んだ状態で、かつ急激に気圧の低い上空などに移動した場合、窒素が排出されるスピードが間に合わず、血液や細胞の中に窒素の気泡が形成され「減圧症」を発症する可能性があるのです。

減圧症はマヒ、関節や手足の痛み、意識不明の症状が発症し、最悪の場合は死に至る病気です。

スキューバダイビング後に飛行機に乗る場合や高地を移動する場合は、最低でも12〜18時間、可能であれば24時間は時間をあけるようにするのが良いでしょう。