クロネコヤマト(ヤマト運輸)」は宅配便の国内シェア1位を獲得している、今や日本にはなくてはならない企業です。クロネコヤマトのブランドマークといえば、口に仔猫を咥えた親子の黒猫の絵が代表的ですが、この絵の原案となったのは、当時6歳の女の子の絵だったのです。

クロネコの原案はシロネコ

このマークが誕生したのは1957年6月のこと。業務提携したアメリカの運送会社「アライド・ヴァン・ラインズ社」の白猫の親子猫のイラストに、創業者の小倉 康臣が感銘を受けたのが始まりです。小倉はアライド・ヴァン・ラインズ社に許可を得て、このイラストをモチーフにヤマト運輸のマークを作ることを決めました。

そこで、広報担当者にデザインを依頼するものの中々いい案が浮かびませんでした。しかし広報担当者の娘である、当時6歳の女の子が黒猫の絵を書いているのを見つけ、それを元に約3ヶ月という長い期間を使ってクロネコのブランドマークを描いたのです。

原案となった少女の絵は、現在もヤマト運輸の資料室に大切に保管されているといいます。