『フランダースの犬』で感動するのは日本人だけ
感動するアニメの代表格といえば、古くから愛されている『フランダースの犬』にほかならないでしょう。少年ネロと愛犬パトラッシュが教会で最期を迎えるシーンで涙を流した方は多いはずです。しかし海外での反応はとても冷めたものなのです。
なぜ海外ではウケないのか
『フランダースの犬』のあらすじは長くなるので割愛しますが、最期はネロとパトラッシュが死んでしまうという、いわばバッドエンドな展開です。この結末に対して、舞台となっているベルギーの人たちは、「ベルギー人は子どもを一人で死なせるほど非道ではない」として、この結末を否定しています。
またアメリカでは非常に悲観的で、この結末を「負け犬の死」と捉えられているようです。このことからアメリカ版のフランダースの犬では、ネロとパトラッシュが死ぬことはなく、ハッピーエンドで幕を閉じる結末へと書き換えられているのです。