「花いちもんめ」は人買いの歌
二組に分かれたメンバーの中から欲しい人を選び、ジャンケンで勝ったグループの方が、選んだ欲しい人をもらうという、日本に古くから伝わる子どもたちの遊び。じつはこの遊びに唄われる歌は、人買いが起源となっている説があるのです。
花いちもんめの起源
具体的には次のように唄われます。
かって嬉しい花いちもんめ
まけて悔しい花いちもんめ
あの子が欲しい あの子じゃわからん
相談しましょ そうしましょ
この歌詞は花を買う際に、値段が一匁(いちもんめ)の花の「値段をまけて悔しい売り手側」と、「安く買えて嬉しい買い手側」の様子が歌われているとされます。しかし、とある説によると「花」は「女性」を指す隠語であり、一匁で取り引きされていた人買いの様子を歌にしたものだとも言われています。
このような古くからから伝わる歌には確固たる説があるわけではありません。あの「ゆびきりげんまん」も、嘘をついたら「指を切り落とし、拳で一万回殴られる」という意味を持った歌であり、このような古い歌には残虐性のある意味を持つ歌が多いのは確かです。